- Yuichi Nishikita
最近難しいと思う日本語

こんばんは。CHAILABLOGを運営しているYuichiです。日本語教師をしたり、京都で国際交流イベントを主催しております。 普段外国人に日本語教えてるんですが、改めて日本語は難しいと思いました。そう思うきっかけとなったものをいくつか紹介したいと思います。

◆メールの最後の「ありがとうございます」
「ありがとうございます」はシンプルな意味で使いやすいかと思いきや、意外な落とし穴が。よくあるんですが、学生がこちらにお願いをするときに、日本人なら「よろしくお願いします」と書くところを「ありがとうございます」と書く場合があります。例えば依頼のメールを出したときに、「〇〇と申します。宿題をチェックしてくれませんか。ありがとうございます。」と書いた場合、意味としては全く間違っていないのですが、相手に宿題のチェックを強制するような意味を含む場合があります。
もちろんそのような意図がない事は重々承知していますが、ここが「ありがとうございます」なのか「よろしくお願いします」なのかで、随分印象が変わる気がします。おそらくほとんどの言語では「よろしくお願いします」と言う意味で「ありがとうございます」使っているのではないでしょうか。完全に盲点でした!

◆ないです/ありません
多くの教科書では否定を表すときに「ではありません」が用いられることが多いですが、私たちは普段あまり「ではありません」を会話で使いませんね。会話では代わりに「じゃないです」を使います。例えば「京都は静かですか」「京都は静かじゃありません」教科書的にはこの表現ですが、会話で答えるときは「京都は静かじゃないです」もしくは否定形を避けて「京都は賑やかです」のように答えるのではないでしょうか。この違いを聞かれて時々困ることがありますが、日本人がどちらを使うのかの問題なのでしょうか。

◆クッション言葉
依頼、断り、報告をする際に日本語ではよくクッション言葉を使います。「お忙しいところ申し訳ございませんが、資料をご確認いただけませんでしょうか」「私事ですが来春結婚します」「差し支えなければ、お名前と電話番号を教えていただけませんか」などなど、まずクッション言葉を入れて、柔らかい表現にします。
もちろん用件だけ伝えてもいいですが、クッション言葉があることでより日本語らしい表現になります。この感覚は自分の言語にないとなかなか理解しづらい上、どのクッション言葉を使うかも悩みどころです。
例えば、「お手数をかけしますが、資料をご確認いただけませんでしょうか」と「お忙しいところ申し訳ございませんが、資料ご確認いただけませんでしょうか」だと若干ニュアンスが異なるような気がします。
前者のほうは手を煩わせて申し訳ないと言う気持ちがあること。後者のほうは、時間を割いてもらって申し訳ないと言う気持ちがあることなどです。この細かいニュアンスの違いを伝えるのは、何年経っても難しいものです。ましてや日常生活でこの表現を多用するわけではないので、説明するとなるとさらに難しいですね。日々、勉強ですね。。。 ◆イベント情報
京都オンラインインターナショナルパーティーは毎週木曜日日本時間の20:00から行います。次回は1月28日(木)です⭐️
Event | CHAILABLOG 京都で日本人と外国人を繋ぐオンラインイベントを主催しています。
https://www.meetup.com/ja-JP/Kyoto-Multilingual-Group-Across-the-Border/events/krnbcsycccblc/

・ゲームオタクスウェーデン人 ・日本大好きアメリカ人 ・元京都在住香港人 ・山を愛する山ガール ・英語を勉強し始めた大学生 その他優しい参加者がいらっしゃいます。もしよろしければ覗いてみてください。
いつも読んでいただいてありがとうございます! Yuichiでした⭐️